三島谷温泉の黒い湯に秘密あり|新潟の秘湯で肌がスベスベになる理由

新潟県長岡市の山あいに、全国的にも珍しい「黒い湯」が湧いています。

その温泉こそが、三島谷温泉です。

浴槽に満ちた湯は一見すると漆黒に見え、手を10センチ沈めるだけで指先が消えてしまうほどの濃さです。

正体は古代の草木成分が溶け込んだ重曹泉で、肌をツルツルにする美容効果と、神経痛や冷え性などへの効能が古くから知られています。

全国にごり湯百選にも選ばれた実力の持ち主ですが、知る人ぞ知る秘湯として、静かな山里にひっそりと佇んでいます。

この記事では三島谷温泉の泉質・効能・料金・アクセス・周辺スポットまでをまとめてご紹介します。

日帰りでも気軽に立ち寄れる温泉なので、ぜひ参考にしてみてください。

目次

三島谷温泉とはどんな温泉?まずは基本情報をチェック

新潟県長岡市の山あいに湧くこの温泉は、全国にごり湯百選に輝いた知る人ぞ知る秘湯です。

地元だけでなく遠方からのリピーターも多く、一度訪れると忘れられない体験ができます。

新潟県長岡市の山あいに湧く一軒宿の秘湯

三島谷温泉は、新潟県長岡市大積三島谷町にある温泉地です。

長岡市と柏崎市のちょうど中間あたり、三島谷川沿いの山里に位置しています。

宿は一軒宿の「永久荘」のみで、ひなびた里山の空気と合わさって、訪れるだけで日常から切り離されたような感覚になります。

レトロな内装と素朴な雰囲気が逆に旅情をかき立て、温泉好きな人たちから密かに愛されてきた場所です。

大正時代の石油採掘がきっかけで誕生した温泉

三島谷温泉の歴史はユニークです。

大正7年(1918年)、この地で石油のボーリング(試掘)が行われた際に、偶然にも温泉が湧き出したのが始まりです。

新潟県は日本有数の油田地帯であり、同様の偶然から生まれた温泉が県内に複数存在します。

思いがけない発見が、100年以上にわたって人々を癒す名湯になったという歴史に、なんとも不思議な縁を感じます。

全国にごり湯百選にも選ばれた希少な名湯

三島谷温泉は、温泉研究の第一人者として知られる故・野口悦男氏が監修した「極上にごり湯百選」に選ばれています。

温泉ファンの間でにごり湯の代名詞として知られる同著に掲載されたことは、この湯の品質と希少性を物語っています。

項目内容
正式名称三島谷温泉 永久荘
所在地新潟県長岡市大積三島谷町147-1
電話番号0258-46-2258
選定歴極上にごり湯百選(野口悦男氏監修)
経営再開2024年7月(新経営者のもとで再開)

三島谷温泉の最大の特徴「黒い湯」の秘密

三島谷温泉を語るうえで外せないのが、その独特な湯の色です。

初めて見た人は必ず驚くというその湯は、どこから来ているのでしょうか。

見た目は漆黒・正体は濃い紅茶色のモール泉

浴槽に満ちた湯を遠目に見ると、まるで黒い液体のように見えます。

しかし実際に手を入れてよく確認すると、深みのある濃い紅茶色であることがわかります。

その透明度の低さは相当なもので、湯の中に手を10センチほど沈めただけで指先が完全に見えなくなるほどです。

この色の正体は、地層の中に長い年月をかけて堆積した古代の植物由来の有機物(腐植質)が地下水に溶け込んだもので、モール泉と呼ばれるタイプの温泉です。

東京湾岸の黒湯と同様の仕組みと考えられており、他地域ではなかなかお目にかかれない珍しい色合いです。

泉質はナトリウム炭酸水素塩冷鉱泉(純重曹泉)

三島谷温泉の泉質は「ナトリウム炭酸水素塩冷鉱泉」、別名・純重曹泉です。

泉温は21.5℃とやや低めの冷鉱泉ですが、適度に加温して提供されています。

泉質データ数値・内容
泉質ナトリウム炭酸水素塩冷鉱泉(純重曹泉)
泉温21.5℃
pH8.1(弱アルカリ性)
湯量25.9リットル/分(掘削自噴)
においの特徴極微硫化水素臭
加温・循環加温・循環ろ過あり

入浴するとなぜ肌がぬるぬるスベスベになるのか

重曹泉(炭酸水素塩泉)は「美人の湯」と呼ばれることが多い泉質です。

弱アルカリ性の湯が肌の古い角質や余分な皮脂を穏やかに取り除くため、入浴後に肌がつるつるとした感触になります。

三島谷温泉のpHは8.1と弱アルカリ性に該当し、入浴中のぬるぬる感はこの化学的な作用によるものです。

口コミでも「体が軽くなった」「肌がスベスベになった」という声が多く見られます。

三島谷温泉で期待できる効能と体への効果

古くから薬泉として知られてきた三島谷温泉ですが、具体的にどんな効能が期待できるのでしょうか。

一つひとつ確認しておきましょう。

神経痛・筋肉痛から冷え性まで幅広い適応症

三島谷温泉の適応症(温泉療法が特に向いているとされる症状)は多岐にわたります。

  • 神経痛・神経炎
  • 筋肉痛・慢性関節リウマチ
  • 冷え性
  • 胃腸病
  • 慢性皮膚病・創傷・火傷
  • 婦人病
  • 神経衰弱

重曹泉は皮膚への刺激が少なく、敏感肌や乾燥肌の方でも比較的入りやすい泉質です。

体の外側だけでなく、内側からじわじわと温める作用も評判です。

美肌・美容に嬉しい重曹泉の働き

重曹泉が美容に優れているのは、炭酸水素イオンが肌の表面に作用するためです。

古い角質が穏やかに取り除かれることで、肌のターンオーバーが整いやすくなります。

また、弱アルカリ性の湯は肌のpHバランスに近く、刺激を感じにくいのも特長です。

入浴後に改めて肌に触れてみると、そのスベスベ感が実感できると訪問者の多くが話しています。

疲労回復やリフレッシュにも向いている理由

冷鉱泉を加温した湯はぬるめで長湯しやすく、体の芯からゆっくり温まるため疲労回復に効果的です。

静かな山里という立地も相まって、日常の疲れをリセットしたい方に特に向いています。

訪れた人が「体が軽くなった」と感じるのは、湯の成分と静かな環境の両方が影響しているようです。

三島谷温泉 永久荘の施設情報と日帰り入浴ガイド

実際に訪れる前に、料金や営業時間などの基本情報を押さえておきましょう。

2024年7月に新経営者のもとで再開したばかりなので、最新の情報を電話で確認してから訪問するのがおすすめです。

営業時間・入浴料金・定休日の最新情報

項目内容
日帰り営業時間10:00〜19:00
大人入浴料600円
小人入浴料400円
宿泊再開準備中(要電話確認)
定休日要電話確認
電話番号0258-46-2258

入浴料は大人600円とリーズナブルで、気軽に立ち寄れる価格帯です。

訪問前に営業状況を電話で確認しておくと安心です。

浴場の特徴と浴槽サイズ・設備の概要

浴場は男女別の内湯のみで、露天風呂はありません。

浴槽は石造りで、サイズは2.5メートル×1.5メートル程度とこぢんまりしています。

4人ほど入ると足を曲げなければならないくらいの広さで、少人数でゆったりと湯を独占できるのが逆に魅力です。

浴槽に満ちた漆黒の湯を静かに楽しめる、秘湯ならではの空間が広がっています。

宿泊で利用したい方向けの部屋数と料金の目安

永久荘は客室10室の小さな旅館です。

宿泊料金はかつておおむね8,000円〜10,000円程度で提供されていましたが、2024年の経営再開後の詳細については直接施設へ問い合わせが必要です。

レトロな内装と素朴なサービスが温泉好きからは逆に高く評価されており、日本の古き良き温泉旅館の雰囲気を求める方にぴったりです。

三島谷温泉へのアクセス方法を徹底解説

三島谷温泉は国道8号線からすぐ入れる立地で、アクセス面でも便利な温泉です。

車でもバスでも訪れることができます。

車でのアクセス:各インターチェンジからの所要時間

  • 北陸自動車道 西山IC:車で約10分
  • 関越自動車道 長岡IC:車で約15分
  • 長岡駅:車で約30分

国道8号線から県道23号線を東に約5キロほど進むと、道沿いに大きな案内板が出ています。

道に迷う心配はほとんどなく、初めての方でも安心して向かえます。

バスでのアクセス:越後交通バスを使う方法

電車・バスで訪れる場合は、越後交通の長岡駅前〜柏崎駅前線(西山経由)を利用します。

バス停「三島谷」で下車後、徒歩約3分で到着できます。

また、県道23号線沿いのバス停「折渡」からも徒歩約1分とアクセスしやすい立地です。

交通手段最寄り情報所要時間
北陸道西山ICより車で約10分
関越道長岡ICより車で約15分
バス三島谷バス停より徒歩約3分
長岡駅起点車・バス共通約30分

三島谷温泉をもっと楽しむ周辺スポット

せっかく三島谷温泉まで足を運ぶなら、周辺の観光スポットも一緒に回ってみましょう。

長岡エリアには見どころが多く、一日たっぷり楽しめます。

車で5分圏内で立ち寄れるおすすめスポット

  • 栃倉酒造(車で約4分・約1.9km):地元で愛される酒蔵見学が人気
  • 江口だんご本店(車で約6分・約2.5km):新潟を代表する老舗の団子店
  • 国営越後丘陵公園(車で約17分・約7.8km):広大な公園で季節の花々が楽しめる
  • 新潟県立歴史博物館(車で約17分・約7.7km):縄文時代からの越後の歴史を学べる
  • 雪国植物園(車で約15分・約6.9km):新潟の植物と里山の自然を体感できる

温泉の前後に立ち寄りやすいスポットが充実しているので、日帰りドライブのプランを組みやすいエリアです。

長岡観光と組み合わせるモデルコース

三島谷温泉は長岡観光の拠点にもなります。

温泉と観光を組み合わせた一日プランの例を紹介します。

  1. 午前:栃倉酒造や江口だんご本店に立ち寄る
  2. 昼前:三島谷温泉 永久荘で日帰り入浴(10時〜営業)
  3. 昼食:長岡のソウルフード「イタリアン(焼きそばにミートソース)」を味わう
  4. 午後:新潟県立歴史博物館か国営越後丘陵公園を散策
  5. 夕方:小嶋屋のへぎそばで締めくくる

このルートなら日帰りでも大満足のボリュームです。

温泉は朝一番に入ると、その日一日を軽やかに過ごせますよ。

まとめ|三島谷温泉は一度入ればクセになる新潟の秘湯です

三島谷温泉は、黒い湯・希少な泉質・にごり湯百選という三拍子そろった新潟が誇る名湯です。

大正時代に石油採掘の偶然から生まれ、100年以上にわたって人々を癒し続けてきました。

2024年7月に新しい経営者のもとで再開を果たし、今ふたたび訪れやすい環境が整っています。

日帰り入浴なら大人600円と気軽に体験でき、北陸道の西山ICからわずか10分というアクセスの良さも魅力です。

重曹泉ならではのスベスベ肌と、静かな山里の空気が日常の疲れをほぐしてくれます。

長岡・柏崎方面へお出かけの際は、ぜひ三島谷温泉への立ち寄りを予定に入れてみてください。

きっと再訪したくなる、とっておきの湯体験が待っています。

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